> ニュース > マーベルの宇宙ヒーローが新帝国シリーズで刷新

マーベルの宇宙ヒーローが新帝国シリーズで刷新

著者:Kristen アップデート:Oct 10,2025

2025年におけるマーベルの最も野心的かつスケールの大きなコミックプロジェクトの一つとして、「インペリアル」が注目を集めています。ハウス・オブ・Xニュー・アルティメット・ユニバースでマーベル叙事詩を再定義したジョナサン・ヒックマンが手掛ける本作は、ノヴァやガーディアンズ・オブ・ギャラクシーといった宇宙ヒーローの物語を刷新すると約束しています。

「インペリアル」がマーベル・コズミック界隈に与える影響について、IGNはヒックマンにメールで独占インタビュー。以下のスライドショーで特別プレビューを閲覧いただいた後、詳細な解説をお読みください。

マーベル「インペリアル」#1 プレビューギャラリー

全8枚閲覧可能

まず本作の誕生経緯を質問しました。これはヒックマンが語りたかった物語なのか、それともクラコアやアルティメット・インベージョンの成功を受けてマーベル側が提案した企画なのか? ヒックマンは2025年こそマーベル宇宙キャラクター群を見直す絶好のタイミングだと語りました。

「マーベル・ユニバースのこの領域に再挑戦する時期が到来したと感じていました」とヒックマンはIGNに明かしました。「私の空き状況、出版社の意向、そしてアルティメットのような集中刊行ラインの成功実績が相まって、『インペリアル』は自然な選択肢となりました。読者を熱狂させるエキサイティングな作品になるでしょう」

過去2年間のアルティメットライン成功と、「インペリアル」が新宇宙物語ラインの中核をなす役割には共通点があります。これらの取り組みの近似性と、アルティメット・ユニバースからの教訓が反映されているかについて尋ねました。

「現代の市場で成功する要素には明らかな接点があります」とヒックマンは説明。「複雑な継承設定に縛られず、クリエイターがビジョンを実行できる読みやすい集中ラインは、この種の新規立ち上げに有効なアプローチです」

さらに「決定的な相違点は、『インペリアル』が並行世界ではないため、アルティメットのような『リアルタイム』ストーリーテリングを採用しないこと。得失はありますが、ファンには評価される手法だと思います」と補足しました。

「インペリアル」は2006年のクロスオーバー「アニヒレーション」を彷彿させます。同作はマーベル宇宙の勢力図を塗り替え、現代版ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの礎となりました。両作品の類似性についてヒックマンはどう考えているのでしょうか?

「まったく異なります。『アニヒレーション』は侵略物語でしたが、こちらは全く別物です」とヒックマンは明確にしました。「魅力的な宇宙物語が一気に増えるという結果論的な相似点はあっても、物語そのものは独創的です」

「インペリアル」にはヒックマン過去のマーベル作品要素が継承されています。例えば直近のX-メン「クセイバー狩り」クロスオーバーではクラコア時代の伏線が回収され、シ'アー帝国女帝リランドラが復活。チャールズ・エグゼビアと再会し、娘ザンドラ救出に向かう展開に。さらに2015年「シークレット・ウォーズ」で登場後、ター・ネイシ・コーツの「ブラックパンサー」で掘り下げられたワカンダ銀河帝国も重要な役割を果たします。

しかしヒックマンは、これらが自身の過去作と強く結びついているわけではないと指摘しました。

「私はマーベルの広大なタペストリーの中に独自の連続性を織り込む作風で知られていますが、『インペリアル』の多くは過去の様々なクリエイターが築いた物語から採択しています。自分が残した伏線よりもむしろ、そうした外部要素が多数を占めるのです」

また本作はハルク一族を再び宇宙へと焦点移動させます。プレビューアートには戦禍のサカー星に戻るハルクとシーハルクが描かれており、2006年「プラネット・ハルク」を彷彿とさせます。ヒックマンはこの意図的なオマージュを認めました。

「『プラネット・ハルク』20周年が近づいており、マーベルはこうした節目を祝う機会を逃しません」とヒックマンはほのめかしました。

続いて、フェデリコ・ヴィチェンティーニとイバン・コエージョの二人がアートを分担する理由について質問。この壮大な物語を具現化するため、チームはどう二名のアーティストを活用しているのでしょうか?

「両アーティストとも卓越した仕事をしています」とヒックマン。「決定的瞬間の描写、キャラクターデザイン、ユニークな設定のビジュアライズがいずれも印象的です。刊行スケジュールがタイトなため(今年早々に前倒しされました)、二人の協業は不可欠でした。彼らのスタイルは完璧に補完し合っています」

「インペリアル」#1は2025年6月4日発売予定です。

再生

その他のコミックニュースとして、今年必読のFCBDタイトル「TMNT:ザ・ラスト・ローニンII」執筆陣への独占インタビューもぜひご覧ください。